Google Apps ScriptのプロジェクトをGitでバージョン管理する
GASの勉強中に、これGoogleのエディタじゃなくて自分の好きなエディタで書けたらいいな、それをGitで管理できたらいいな、と思って調べました。
環境はMacです。
必要なもの
2018年に発表されたGoogleの「clasp」というCLIツールを使います。
これを使うとGASのプロジェクトをCLIで操作できます。
詳しくはこちら
前提
- GitHubのアカウントがあること
- Homebrewがインストールされていること
手順
nodebrew&Node.jsをインストールする
claspはNode.jsで書かれているので、nodebrewを用いてインストールしましょう。
nodebrewとは、Node.jsのバージョンを管理・切替ができるツールです。
インストールは以下を参考にしてください▼
Node.jsをインストールする - Learn or Die
Node.jsのバージョン確認
$ node -v v13.0.0
npmのバージョン確認
claspはnpmで配信されています。
nodeとnpmのバージョン対応表▼
$ npm -v 6.12.0
- npmとは
Node Package Managerの略。
Node.jsのパッケージを管理するツール。 パッケージというのは、予め用意されている便利な機能をまとめたもの。
claspをインストールする
1. claspをインストールする
$ npm i @google/clasp -g
エラーが出た場合
エラーが出てしまったら、Node.jsのバージョンが古いのが原因かもしれません。バージョンを切り替えてみてください。
2. ログインする
$ clasp login
Logging in globally...
🔑 Authorize clasp by visiting this url:
ブラウザが開いたら、アクセスを許可してください。
3. ログイン成功
ログインできると以下のメッセージが表示されるはず
Authorization successful. Default credentials saved to: ~/.clasprc.json (/Users/User/.clasprc.json).
プロジェクトをクローンする
1. Google Apps APIを有効化する
https://script.google.com/home/usersettingsにアクセスしてAPIの使用を許可してください
2. スクリプトIDを確認
3. プロジェクトをクローンする
$ clasp clone スクリプトID
Finderを見ると、cloneしたファイルが入っているはずです。
GitHubにpushする
Bitbucketなどでも大丈夫ですが、今回はGitHubを使います。
SSH鍵は作成済みであることが前提です。
作っていない方は以下サイト参考に▼
Macで公開鍵と秘密鍵を生成する方法
1. 非公開リポジトリを作成する
2. 公開鍵をGitHubに登録する
titleには公開鍵の名前、keyに中身をコピーしてください。
3. クローンしてきたファイルをgitの管理下に置く
クローンしてきたファイルのある階層にcdコマンドで移動してから以下を実行
$ git init
4. pushする
$ git status $ git add . $ git commit -m 'はじめてのコミット' $ git remote add origin https://github.com/[GitHubのアカウント名]/[作成したリポジトリ名].git $ git push -u origin master
エラーが出た場合
README関連のエラーかもしれないので以下参考にしてみてください はじめてのGitHubへのpushでエラーが出る
まとめ
以上長かったですが、おかげでGit管理しつつ、大好きなVSCodeを使ってこれから学習を進めていけそうです。